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現代

  • 確認事項

    お仕事 / ヒューマンドラマ / 友情 / 現代

    那覇のホテルのロビーは、台風の余波で足止めを食った人間たちの熱気で蒸れていた。 飯田奈歩はフロントカウンターの列に並びながら、スマートフォンで翌日の便の欠航情報を確認していた。朝の便も昼の便も欠航。少なくともあと一泊は必 […]

    4,673字 / 約8分

  • 岸壁

    お仕事 / 片思い / 現代

    成田に降り立ったとき、晋は最初に湿度のことを考えた。ポートランドの乾いた空気に四年も浸かっていたせいで、六月の日本の重さが肌に貼りついた。到着ロビーの自動ドアが開くたびに、外気がぬるい舌のように入り込んできて、晋はその不 […]

    5,283字 / 約9分

  • 余白

    お仕事 / 日常 / 現代

    十月の第三週になると、キャンパスの空気が変わる。講義棟の廊下に養生テープの跡が増え、段ボールを抱えた集団が早足で行き交い、どこかの教室から必ずペンキの匂いがする。学園祭まであと十日。わたしの職場であるメディアセンターのP […]

    3,833字 / 約6分

  • 巣鴨の路地

    家族 / 日常 / 現代

    実家に戻ってきて、三ヶ月になる。 巣鴨の駅から徒歩で十分、路地の奥に祖父の代からの家がある。父が継いだ家業は、古い土地を貸して回していくだけの仕事で、毎日決まって出ていく場所もない。透は朝起きて、庭に出て、植木に水をやる […]

    1,029字 / 約2分

  • ステージドア

    推し活 / 現代

    彩乃がチケットの確保に成功したのは、日本時間の午前三時だった。 画面に「Confirmed」の文字が出たとき、声は出なかった。声を出してよかったのに、隣の部屋で母が寝ているから、とかそういう理由ではなく、そもそも喉が動か […]

    13,419字 / 約22分

  • カモメ

    日常 / 現代

    四月の内科クリニックは、くしゃみの音で時計がいらない。三分に一度、誰かがティッシュを引き抜く音がして、その合間をぬうように受付の女性が番号を読み上げる。七番、八番。番号札の紙は薄い黄色で、端が少し丸まっている。発券機では […]

    8,478字 / 約14分

  • させていただきます

    お仕事 / 現代 / 社会人

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    6,395字 / 約11分

  • 庭の花は満開

    家族 / 現代

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    2,311字 / 約4分

  • サイト限定

    完結

    よその家

    日常 / 現代 / 社会人

    母と絶縁して五年。ふと検索した母のSNSに映っていた庭は、花が満開だった。隣に越してきた人は、夜ごと鳴る電話に一度も出なかった。離れたはずの家の気配が、画面越しに、壁越しに届いてくる。

    全2話 8,905字 / 約15分

  • 壁ひとつ

    日常 / 現代

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    6,594字 / 約11分

  • お手続き

    お仕事 / 日常 / 現代

    十一月の土曜日、午後一時。 駅前の携帯ショップに入ると、自動ドアの向こうは思いのほか静かだった。白い床、白いカウンター、白い椅子。清潔というより、感情を持ち込まないでくださいという意思表示みたいな内装だ。観葉植物だけが、 […]

    3,932字 / 約7分

  • うちの子のかたち

    お仕事 / ディストピア / 現代

    CRAFT PEOPLE vol.38|連載「手しごとの現場から」 この子の顔を、一生残す仕事。ペットポートレートタトゥーの彫師・菅沼耕介 取材・文=林田あゆみ 撮影=大江祐介 スタジオに入ると、壁一面にスケッチが貼って […]

    6,086字 / 約10分