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すれ違い
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原文
AI / すれ違い / ディストピア / 現代
谷口稜の仕事は、言葉の差分を数えることだった。 正確には、対話最適化エンジンの変換精度を検証するQAエンジニアという肩書きがついている。稜が毎日やっていることは、変換前と変換後の文章を並べて読み、変換が適切に行われている […]
4,714字 / 約8分
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なんか
シリアス / すれ違い / ダーク / 現代
奈津が足の小指をテーブルの脚にぶつけたとき、相馬は台所で麦茶をグラスに注いでいた。短い悲鳴のあと、うずくまる背中に「大丈夫?」と声をかけると、奈津は目に薄く涙を浮かべたまま笑って「大丈夫」と言った。 そのときの大丈夫は、 […]
3,807字 / 約6分
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複雑なひとの話
お仕事 / すれ違い / 現代 / 社会人
「佐山さんって、複雑な人だよね。」 僕がそう言ったとき、後輩の丸山が怪訝な顔をした。 「……悪口ですか?」 「は? なんで。」 「いや、複雑って。」 「褒めてるんだけど。」 丸山はペットボトルのお茶を一口飲んで、それ以上 […]
2,353字 / 約4分
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ものさし
お仕事 / すれ違い / 現代 / 社会人
お弁当の蓋を開けながら、典子は向かいに座った女性をなんとなく眺めていた。 総務から異動してきた水野さん。来てまだ三週間ほどで、昼休みに誰と食べるか定まっていないのか、今日も給湯室の隅のテーブルにひとりで座っている。典子は […]
2,192字 / 約4分
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一般人
すれ違い / 日常 / 現代 / 社会人
結婚しよう、と彼が言った。 居酒屋だった。金曜の、騒がしいほうの時間帯で、隣のテーブルでは大学生くらいの男の子たちがビールタワーを囲んでいた。彼の声はその喧噪にまぎれて半分くらい聞こえなかったけれど、口の動きと、それから […]
1,973字 / 約3分
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可聴域についての覚書
お仕事 / すれ違い / 友情 / 推し活
最近気になるグループがあるんだけど、と言ったのは私のほうからだった。 佐和がアイスコーヒーのストローから口を離して、目だけでこっちを見る。 「あの五人組?」 「なんでわかんの」 「最近売れてきた五人組なんてひとつしかない […]
3,966字 / 約7分