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ヒューマンドラマ

  • 確認事項

    お仕事 / ヒューマンドラマ / 友情 / 現代

    那覇のホテルのロビーは、台風の余波で足止めを食った人間たちの熱気で蒸れていた。 飯田奈歩はフロントカウンターの列に並びながら、スマートフォンで翌日の便の欠航情報を確認していた。朝の便も昼の便も欠航。少なくともあと一泊は必 […]

    4,673字 / 約8分

  • お気の毒に

    ヒューマンドラマ / 家族 / 日常 / 現代

    トイレに立つたびに目に入るので、家族のなかでいちばん頻繁に顔を合わせているのは祖母ということになる。 正確には遺骨の一部で、直径三センチほどのガラス玉に封じ込められている。トイレ前の壁に設えたニッチに、読みかけの文庫本と […]

    5,146字 / 約9分

  • 角を曲がったところで

    ヒューマンドラマ / 家族 / 日常 / 現代

    1 2 3 4 1 ハンドルを握る手が湿っている。 「この先の角を曲がったところで待ってて」 妻が降りたのは三十秒前だ。いつもの言い方、いつもの段取り。妻が買い物をしている二十分かそこらのあいだ、自分はこの車を預かる。エ […]

    6,193字 / 約10分

  • 寒梅温冷

    ヒューマンドラマ / 演劇 / 現代

    四ステージ目。客席の後ろのほうに座っている。満席ではないので、私はここにいる。まあ、賑やかしだ。制作補佐の仕事はほとんどが開演前に終わっていて、受付で当日券を捌いて、お客さんを案内して、客席が落ち着いたら空いている席に座 […]

    3,293字 / 約5分

  • 赤が減る

    AI / お仕事 / ヒューマンドラマ / 現代

    宮本隆一は、赤ペンの男だった。 出版翻訳の編集部に三十年。彼の机を通過した原稿は、例外なく朱に染まって返ってきた。一ページに何も書かれていない、ということがない。翻訳者たちは彼のフロアを「処刑場」と呼んだ。本人の耳にも届 […]

    2,211字 / 約4分

  • 執筆中

    のどが黒い

    お仕事 / ヒューマンドラマ / 現代

    出版社の面接に落ち、新潟の地方紙に就職した新人記者・莅戸九郎。警察担当として放り込まれた知らない世界で、自分の目と頭だけを頼りに事件と向き合う。

  • 執筆中

    お客様の中に

    お仕事 / シリアス / ヒューマンドラマ / 現代

    クルーズ船に乗り込んだのは、児童養護施設育ちの納棺師。死者の首ばかり見てきた目が、生きている乗客の首に違和感を拾い始める。

  • タトルをいれる

    お仕事 / ヒューマンドラマ / 近未来

    十一月の朝は、背骨から冷える。 正確には、背骨に沿って埋め込まれた二十三センチの金属片が外気の温度を拾い、それが椎骨を介して体幹に伝わるのだが、梶はもうその過程をいちいち意識しない。三年も経てば、異物は身体の語彙に組み込 […]

    5,136字 / 約9分

  • いい現場

    お仕事 / ヒューマンドラマ / 現代

    【G】大手検索サイト レビュー| めし処さかもと ★★★★☆ 味は確か。このへんでまともなハンバーグ食べたいならここ一択。店員の女の子が明るくて感じいい。- yamada_t(2023年4月) ★★★★★ ハンバーグ定食 […]

    7,086字 / 約12分