Harmonica Novels / ガイド・機能紹介

短編を作る流れ:雨の日の図書室

更新日:2026-09-23。人物管理から応募予定までの操作例です。紹介画像などの追加機能は次回更新予定で、配布版への収録は準備中です。

架空の短編『雨の日の図書室』を使い、人物を登録し、場面を並べ、本文を書き、紹介画像と応募予定を用意する流れをたどります。登場人物・物語・公募はすべて操作説明用の創作です。

人物整理はCharacters、構成はPlotを使います。本文の例はHarmonica Novelsテーマの作品編集画面です。応募管理の手順にはフルセットのCharactersとFullsetが必要です。管理者アカウントで操作してください。

今回作るもの

雨の日に返された本から、図書委員の灯が一通の手紙を見つける。差出人を探すうち、同級生の透が図書室で待っていた理由を知る。最後には灯から、次の雨の日の約束をする。

作るもの 内容
Characters作品 雨の日の図書室
登場人物 青井 灯、三瀬 透
関係性 同級生
Plot 4章・5枚のカード、伏線から回収先へのリンク1件
本文 テーマの作品に下書き保存
紹介画像 灯の人物カード、2人の相関図
応募予定 架空の公募1件。実際の送信は行わない

1. 作品と2人の登場人物を登録する

「キャラクター > 作品」で『雨の日の図書室』を追加します。テーマから同期された同名作品がすでにあれば、そちらを使ってください。

次に「キャラクター > キャラクター」で2人を追加します。

表示名 読み 人物の内部メモの例
青井 灯 あおい あかり 最後に自分から約束を提案する。
三瀬 透 みせ とおる 手紙を書いた本人。正体は終盤まで伏せる。

「キャラクター > 出演管理」で、それぞれを『雨の日の図書室』へ紐づけます。「役割メモ」と「紹介文」を書き分けます。

人物 役割メモ(作者用) 紹介文(読者向け)
青井 灯 視点人物 図書委員の高校生。雨の日に返された本から、一通の手紙を見つける。
三瀬 透 手紙の差出人 放課後の図書室に通う同級生。古い本の修理が得意。

「キャラクター > 関係性」で、人物A・Bを灯と透、作品を『雨の日の図書室』、ラベルを「同級生」にして保存します。差出人の正体は内部メモへ置きます。

確認:この作品の出演一覧に2人とそれぞれの紹介文が出れば完了です。

2人の役割メモと読者向け紹介文を分けた出演管理

2. 4章・5枚のカードで物語の流れを作る

「プロット > ボード一覧」で新規追加し、ボード名を『雨の日の図書室』、紐づけ作品を先ほどの作品にします。空のボードから始め、次の4章を追加します。構成テンプレートを使う場合は、作られた章・案内カードを以下の内容に編集してください。

章 カードの本文 種別
起:手紙を見つける 返却本から「次の雨の日も、ここで」という手紙が落ちる。 シーン
起:手紙を見つける 便箋の端には、小さな青い糸が挟まっている。 伏線
承:差出人を探す 灯は透と一緒に、古い貸出記録を調べる。 シーン
転:約束を知る 透の修理箱に同じ青い糸があり、手紙の差出人だと分かる。 回収
結:次の雨の日 灯は新しい便箋に「今度は私が待っている」と書く。 シーン

各章の入力欄から本文を追加し、カードを開いて種別を設定します。必要なら関連キャラに灯・透を選びます。

「青い糸」の伏線カードを開き、リンク先に「透の修理箱」のカード、リンク種別に「伏線→回収」を選んで保存します。回収カードの種別を変えるだけでは、2枚は結びつきません。

「伏線と回収を見渡す」を開き、青い糸から修理箱のカードへつながること、未回収が0件になることを確認します。「回収先あり」は構成上のリンクがある状態です。本文を書き終えた印ではありません。

本文検索に「青い糸」と入れると、伏線と回収先を探せます。全体へ戻るときは「絞り込みを解除」を押します。

4章の構成と、青い糸から差出人の判明へつながる伏線回収

3. 資料を見ながら本文を下書きする

Harmonica Novelsテーマの作品を新規作成し、タイトルを『雨の日の図書室』にします。Charactersの紐づけ作品に、手順1の作品を指定して下書き保存します。同名のCharacters作品をもう一つ作る必要はありません。

冒頭は、たとえば次の2段落から書き始められます。

返却箱の底で、本が一冊だけ雨の匂いをさせていた。

灯が表紙を開くと、青い糸を挟んだ便箋が机に落ちた。「次の雨の日も、ここで」。名前はどこにもなかった。

作品エディターの「執筆資料」を開き、人物の役割やPlotを参照しながら続きを書きます。資料は投稿で明示したCharacters作品を優先して表示します。指定していない場合はテーマ作品との同期情報を使います。資料が出なければ、投稿の紐づけ作品、ゴミ箱、Plotの対象作品を確認してください。ゴミ箱へ移した作品は、復元するか別の作品を指定するまで参照しません。

書き進めながら、手順2の各カードに対応する場面を本文へ起こします。終盤で青い糸に触れる場面を書いたら、冒頭の描写と矛盾していないか読み返します。Plotのカードは本文へ自動挿入されません。

今回は「下書き保存」までで止めます。応募予定がある作品は、実際の募集要項で未発表条件などを確認してから公開を判断してください。

作品本文を下書きし、執筆資料を参照する画面

4. 読者へ見せる人物・関係性を選ぶ

「キャラクター > 作品」で『雨の日の図書室』を編集し、「この作品の読者向け公開対象」で灯・透と「同級生」を選び、「公開対象を保存」を押します。

一度保存すると、後から追加した人物や関係性は自動で公開対象に入りません。相手を非公開にした関係性も表示されません。作品横断の関係性は、掲載したい場合だけ明示的に選びます。

テーマの人物欄には、全体の表示項目設定と投稿個別の表示・非表示も適用されます。今回の下書きは「この投稿では非表示」のままにしておけます。人物欄を試すときはプレビューで確認し、内部メモや役割メモが出ていないことも確かめてください。

5. 活動報告用の人物カードと相関図を作る

「キャラクター > 紹介画像」で作品を『雨の日の図書室』、人物を灯にします。「作品別の紹介文を読み込む」を押し、差出人の正体などを載せていないことをプレビューで確認して「PNGを保存」を押します。立ち絵がなくても画像なしで作れます。

相関図は「画像の種類」を「作品の相関図」に切り替え、灯・透と「同級生」を選びます。短いラベルは線上に表示されます。ここでの選択は画像用で、手順4のサイト公開設定とは独立しています。

保存した画像は、FANBOXや活動報告などへ自分でアップロードできます。この手順では外部へ投稿しません。

灯の人物カード。作品名と読者向け紹介文を掲載

灯と透の間の線に「同級生」を直接表示した相関図

6. 応募予定を登録する(フルセット)

「カレンダー > 応募管理」で新規追加します。カレンダーがない環境では「キャラクター > 応募管理」です。

項目 練習用の入力例
作品 雨の日の図書室
公募名 図書室短編賞(架空・操作練習)
応募締切 2026-12-31
結果発表予定日 2027-03-01
結果 応募予定
メモ 実在しない公募です。募集要項確認と記録操作の練習用。

この公募と日付は実在の募集情報ではありません。実際に使うときは、自分が確認した応募先と締切へ置き換えてください。

実際の応募を済ませた後で、一覧の「応募済みにする」を押します。応募日は当日になるので、過去の応募を記録するときは編集画面で直します。プラグインから原稿を送信する機能ではありません。

架空の公募へ応募予定を記録した画面

7. 作業の区切りでデータを残す

「キャラクター > 作品ダッシュボード」からJSONを保存します。Characters・Plot・Fullsetを有効にして出力すると、今回の人物・作品・構成・応募記録を含められます。内部メモも入るため、配布用の紹介画像とは別に保管してください。

本文や画像ファイルを含めて戻せるようにするには、WordPress全体のバックアップも必要です。JSONの追加復元は既存データの巻き戻しや統合ではありません。詳しくは創作データの保存・復元を参照してください。

ここまでで、人物2人、構成5枚、下書き本文、紹介画像2枚、応募予定1件がそろいます。自分の作品に置き換える際は、まず人物名と一枚目のシーンから始められます。

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